しぐれういとは?イラストレーターとVTuberの二刀流を徹底解説
推し活を始めようとVTuberを調べていると、ほぼ確実に名前が挙がるのがしぐれういです。事務所に所属しない「個人勢」でありながら、YouTubeチャンネル登録者数は約229万人(※2026年8月時点)。しかも本人の公式プロフィールには「本職はフリーのイラストレーター」と書かれています。配信者としての顔と、絵を描く人としての顔。その両方が同じ大きさで並んでいるところが、しぐれういという存在の面白さです。
この記事では、しぐれういをまだ知らない方に向けて、「イラストレーター兼VTuber」という二刀流の中身と、どこから触れると一番わかりやすいのかという入門の道筋を整理します。VTuberに詳しくなくても大丈夫です。むしろ、あなたがすでにどこかで彼女の作品を目にしている可能性がかなり高い、というタイプの人でもあります。
しぐれういとは? まずは基本プロフィール
しぐれういは、フリーランスのイラストレーターとして仕事をしながら、同じ名義でVTuberとしても配信を行っているクリエイターです。所属レーベルの公式プロフィールには「お絵描きと女子高生が好きな16歳(仮)。本職はフリーのイラストレーター。」と記されています。この「(仮)」の一言に、活動全体に流れる軽やかさが表れています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名義 | しぐれうい |
| 活動区分 | 個人勢VTuber/フリーランスのイラストレーター |
| チャンネル登録者 | 約229万人(※2026年8月時点) |
| VTuber活動開始 | 2019年5月(初配信は2019年5月18日) |
| 本職の仕事 | ライトノベルの挿絵、ゲーム、TCGのイラストなど |
| キャラクターデザイン | 大空スバル(ホロライブ)、千燈ゆうひ(ぶいすぽっ!) |
| 音楽 | 1stアルバム『まだ雨はやまない』(2022年)、2ndアルバム『fiction』(2024年) |
本人はメディアの取材で自身の活動を「楽しいもの屋さん」と表現しています。イラスト、配信、音楽、ライブ、個展と守備範囲が広いのは、その言葉がそのまま形になった結果だと言えます。
「ういママ」と呼ばれる理由——イラストレーターとしての顔
ファンからの愛称は「ういママ」「うい先生」。VTuberの世界では、キャラクターデザインを手がけた人が親しみを込めて「ママ」と呼ばれます。しぐれういは、ホロライブ所属の大空スバル、ぶいすぽっ!所属の千燈ゆうひのキャラクターデザインを担当しています。つまり、別のVTuberを応援している人が、知らないうちに毎日その絵を見ている——ということが起こるわけです。
書籍の仕事も豊富です。二丸修一のライトノベル『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』(電撃文庫)のイラストを担当しており、書店で表紙を見たことがある方も多いはずです。画集も出しており、『雨に恋う』(2020年8月・玄光社)、『雨を綴る』(2024年8月・KADOKAWA)の2冊が刊行されています。
「雨」というモチーフが全部つながっている
作品を追っていると気づくのが、モチーフの一貫性です。画集は『雨に恋う』と『雨を綴る』、個展は「雨天決行」(2020年10月・pixiv WAEN GALLERY)と「雨を手繰る」(2024年8〜9月・六本木ヒルズ)、1stアルバムは『まだ雨はやまない』。名義の「しぐれ(時雨)」から続く雨の世界観が、絵にも音楽にも展示にも通っています。作品どうしが別々のジャンルなのに、並べると1本の線でつながって見える。これは追いかける側にとって、とても心地よいポイントです。
VTuberとしての歩み——2019年の初配信から200万人へ
VTuber活動のきっかけは、自身がキャラクターデザインを担当した大空スバルの配信にゲスト出演したことでした。そこから配信環境を整え、2019年5月18日に初配信。以降は雑談やゲーム実況に加えて、本職を生かしたイラスト制作の配信など、「絵を描く人だからできる配信」を軸に活動を続けています。2022年1月には3Dモデルもお披露目しました。
登録者数の節目は、個人勢の歴史としても大きな出来事になりました。
- 2023年9月23日:チャンネル登録者100万人を突破。日本国内の個人勢VTuberとしては初の到達と報じられました
- 2024年10月22日:チャンネル登録者200万人を突破。100万人からわずか1年ほどでの到達です
事務所の企画力や宣伝力に頼らず、絵・配信・音楽という自分の手札だけでここまで届いた。この点が、しぐれういが「個人勢の象徴」として語られる理由です。
音楽活動と、1億回再生を記録した楽曲
2022年5月25日、1stフルアルバム『まだ雨はやまない』のリリースでアーティスト活動が本格的にスタートします。このアルバムに収録されているのが「粛聖!!ロリ神レクイエム☆」です。2023年9月10日に公開されたミュージックビデオが国内外で大きな反響を呼び、2024年6月18日にはVTuberのオリジナル楽曲として史上初となるYouTube1億回再生を突破したと発表されました。切り抜きやネットミームを経由してこの曲だけを知っている、という人も少なくありません。
2024年9月11日には2ndフルアルバム『fiction』をリリース。ライブ活動も段階的に大きくなっており、2022年の「うい・おん・すてーじ -雨上がりの文化祭-」を経て、2024年10月2日にはパシフィコ横浜 国立大ホールで「SHIGURE UI 5th Anniversary Live "masterpiece"」を開催しました。
そして2026年5月30日には、Kアリーナ横浜で生誕ライブ「SHIGURE UI Birthday Live "Wishing Umbrella"」を開催。同年5月2日から6月7日にかけては、東京・原宿の「6142」で企画展「しぐれうい展2026『Uitopia』」も行われました。配信画面の中だけで完結せず、現実の会場へ足を運んで体験できる場が用意されているのも、いまのしぐれういの特徴です。
何から見ればいい? 初心者向けの入門ルート
活動の幅が広いぶん、入口を迷いやすい人でもあります。次の順番で触れていくと、全体像がつかみやすくなります。
- まず1曲:「粛聖!!ロリ神レクイエム☆」のミュージックビデオを見る。イラスト・音楽・キャラクターという要素が最短でまとめて味わえます
- 次にアルバム:『まだ雨はやまない』と『fiction』を通しで聴く。1曲のインパクトだけでは見えない、雨をめぐる世界観の広さが分かります
- 配信を1本:イラスト制作の配信を選ぶのがおすすめです。「本職の人が本職の作業をしている」という、他ではなかなか成立しない時間を味わえます
- 絵の仕事をたどる:『幼なじみが絶対に負けないラブコメ』の挿絵や画集、大空スバル・千燈ゆうひのデザインを見る。VTuberとしての彼女を支えている実力の土台が見えてきます
順番を逆にしても構いませんが、「曲から入って絵にたどり着く」か「絵から入って配信にたどり着く」か、どちらのルートでも最後は同じ場所に着くのが、この人の面白いところです。
まとめ
しぐれういは、イラストレーターとVTuberのどちらかが本業でどちらかが余技、という関係ではありません。絵の仕事が配信の説得力になり、配信で広がった知名度が音楽やライブへつながり、その世界観が個展という形でもう一度現実に戻ってくる。二刀流というより、すべてが同じ一本の線でつながった活動です。
約229万人(※2026年8月時点)という数字は結果にすぎません。まずは1曲、あるいは1枚のイラストから。雨の世界観に触れてみると、なぜこれだけ多くの人が「ういママ」と呼んで応援しているのかが、きっと腑に落ちるはずです。