本家の犬たちは愛犬ルビーちゃんに、流れ星は2つに【姫生のーむPlazma MV徹底解説 第5回】
推しにゅ〜編集部が惚れ込んだ姫生のーむさんの『Plazma』MV解説動画を全10回で深掘りする連載、第5回。今回は解説動画の5分44秒から始まるチャプター5「トイプードルズ」を取り上げます。

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』のオープニングを見たことがある人なら、犬が並ぶあのカットを覚えているはずです。姫生のーむさんの『Plazma』MVでは、そこにいるのが本家の犬ではありません。姫生のーむさん本人の愛犬です。
本家の犬が並ぶカットが、まるごと「トイプードルズ」に

画像は「【機動戦士Gundam GQuuuuuuX】Plazma - 米津玄師 / Cover by 姫生のーむ」MV(YouTube)より
解説動画で姫生のーむさんは、本家で犬たちが並ぶ場面について「私の愛犬ルビーちゃんがここにいらっしゃっております」と紹介しています。ルビーちゃんは姫生のーむさんの愛犬で、犬種はトイプードル。本家の見せ場が、そっくりそのまま「トイプードルズ」に差し替えられているわけです。
MVを一度通しで見ただけなら「犬がいるな」で流れてしまうカットです。ところが種明かしを聞いた瞬間、同じ数秒がまったく違って見えてきます。ここは原曲のオープニングへのリスペクトとしての再現であると同時に、姫生のーむさんの暮らしがそのまま映り込んだ場面でもある。再現と「自分ごと化」が同時に成立している、連載の中でも屈指のおいしいカットです。
リズムに合わせて上下して、尻尾まで振っている
さらに驚くのは、その犬が動いていることです。姫生のーむさんは「リズムに合わせて上下して尻尾振ってんの。めっちゃ可愛くない?」と、自分のMVでありながら完全に一視聴者の顔で語っています。
このMVはイラストを組み合わせて作られています。つまり、放っておけば犬は止まったまま。それが曲のリズムに合わせてぴょこぴょこ上下し、尻尾が左右に振れている。犬を飼っている人ほど「たしかにこの動き方をする」と唸る細かさで、しかも音に合っているので、映像としての気持ちよさまで担保されています。
言われるまで気づかないけれど、言われたら二度と見逃せなくなる。この連載で何度も出てくる姫生のーむさんの『Plazma』MVの性格が、ここでもはっきり出ています。
「1万円」で頼んだはずなのに、犬が動いてしまう
ここで姫生のーむさんは、解説動画の恒例になっている自虐ジョークを挟みます。イラストは神崎先生に1万円でお願いし、動画のやぬひさ先生にも1万円しか渡していない。それなのにルビーちゃんが動いている——本人はこれを「謎の超技術」と呼んで笑いに変えていました。
金額の話はあくまで本人がネタとして口にしている部分で、解説動画全体を貫いている主題は一貫してクリエイターへの敬意と感謝です。依頼された枠を軽々と越えて仕上げてくるクリエイター陣に、誰よりも本人が驚いて、何度も「ありがとうございます」と口にする。その驚きと感謝が、笑いの形になって出てきているのがこのくだりだと受け取るのが自然でしょう。
流れ星は本家の1個から2つへ。増えたもう1つの正体

画像は「【機動戦士Gundam GQuuuuuuX】Plazma - 米津玄師 / Cover by 姫生のーむ」MV(YouTube)より
同じチャプターでもう一つ明かされるのが、流れ星の話です。本家のオープニングでは流れ星は1個。ところがこのMVでは2つ流れています。姫生のーむさんによると、その2つはプロデューサーのG-ya001(ジーヤ)さんとルビーちゃんなのだそうです。
そして「その流れ星に心臓を射抜かれて海に落ちます。ビシャン」と本人。オチのつけ方まで含めて姫生のーむさんらしいのですが、注目したいのは仕掛けそのもののシンプルさです。やっていることは、流れ星を1個増やしただけ。それだけで、本家への敬意を保ったまま、このMVにしか宿らない意味が生まれています。
MVの制作陣を思い浮かべながらもう一度この夜空を見ると、2つの光がただの背景ではなくなります。プロデューサーと愛犬が、空を横切っていく。知ってから見るのと知らずに見るのとで、これほど印象が変わるカットもそうありません。
まとめ:一時停止しないと気づかない「身内」が、そこにいる
チャプター5「トイプードルズ」で明かされたのは、大きく3つです。
- 本家で犬が並ぶカットは、愛犬ルビーちゃん(トイプードル)に置き換えられている
- そのルビーちゃんはリズムに合わせて上下し、尻尾まで振っている
- 流れ星は本家の1個から2つに増えていて、その正体はG-ya001(ジーヤ)さんとルビーちゃん
いずれも、知らなければ通り過ぎてしまう数秒です。それでもこの数秒があるから、このMVは「上手に真似た再現」ではなく「姫生のーむさんの『Plazma』」になっている。3分の中に、本人と、プロデューサーと、愛犬が、ちゃんと居場所を持って収まっているのです。
解説動画では、姫生のーむさんが実際の映像を見せながらこのカットを解説しています。犬が上下する数秒も、流れ星が2つ流れる数秒も、文章で読むより本人の解説つきで見たほうが確実に面白い。ぜひ本編で確かめてみてください。
動画はこちら
解説動画:ガンダム愛100%!ジークアクスのOPをガチで作り込みすぎた結果ww【父親にガノタにされた女V】#Plazma
MV本体:【機動戦士Gundam GQuuuuuuX】Plazma - 米津玄師 / Cover by 姫生のーむ
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 歌・ロゴ | 姫生のーむ |
| イラスト(キャラクター) | 神崎 |
| イラスト(ロボット) | キャムウー |
| 動画 | やぬひさ |
| インスト・サウンドプロデュース | 太田晴之 |
| ミキシングエンジニア | 鈴木惇也 |
| プロデューサー | G-ya001(ジーヤ) |
次回・第6回は、姫生のーむさんが「正直に言いなさい」と切り出した、思わず一時停止したくなるあのカットのお話。笑いどころとして仕込まれた小ネタの真相をお届けします。